(兵庫県/明石)

昼の3時過ぎ明石浦漁協を出港。
漁場まで約1時間。出港時間、漁場は、漁師によって異なる。
殆どの漁師は、一人で沖に出る。
ポイントに着けば早速、網を海に投げ込み、漁の開始。
網を海に投げ込むと、ゆっくりと船を、潮の流れる方向に向けて(潮の流れに逆らって)30分から1時間、走らせる。
網の巻き上げ。底引き網といえば、根こそぎ獲るという乱獲のイメージがあるが、海底のでこぼこが多い明石海峡では魚の隠れ場所も多く、一回の網では、ほんの数匹の魚しか獲れない。
この一連の作業を、朝まで何十回と繰り返し行う。
明石海峡は船の行き来が多く、大型船も漁船の直ぐ横を通りすぎて行く、危険を伴う仕事。
夕暮れ時
深夜、3時くらいまで漁は続けられる。操業時間は、資源管理のため、13時間と定められている。
撮影協力
明石浦漁業協同組合・底曳網漁船
戎嘉(戎本裕明)

ブログ(2012.12.05)
深夜の明石浦
おいら、明石浦の昼市で魚を買付けているのだが、夜は昼とは違う顔がある。
深夜12時頃から・・
漁を終えた夫の船が沖から港に戻ってくる。
岸壁では妻が待ちかまえ、船から魚をおろし隣接する漁協のプールに持ち運ぶ。
その中で種類や大きさによって魚を仕訳し、昼の11時半から始まるセリ(昼市)までプールの中で生かせておく。
昼市は約2時間くらいかけて行われるのだが、その間、順番がくるのを待って、セリ台の市売の元へ魚を上場するのは妻の仕事。
夫は次の漁に備え寝床についている。
漁は夫の役目、昼市での作業は妻の役目。
セリ場に女性が多いのは明石浦の特徴かもしれない、
その背景にはこういった漁師独特の暮らしがある。



Home