Rolling Stones
Mick Jagger (1988)
ミックのソロ来日。ストーンズの来日とはいかないまでも、それでも胸膨らませ大阪城ホールへ。2枚のソロアルバムを出していたので、ここから中心のライヴになると思いきやストーンズナンバーが出るは出るは・・オープニングはHonnkyTonnkWomen。で、でたー!あのお馴染みの8ビートのリフからである。どうしてもストーンズを意識してしまうが、あくまでミックのソロである。ストーンズを求めるには、あまりにも無理がありすぎる。しかし今回の来日は、ストーンズの来日を匂わしている。はたして日本政府はキースとロニーの入国を認めるのか。
Steel Wheels (1990)
多くのストーンズフリークの方がそうであった様に、ぼくも「ストーンズ来日決定!」この言葉に耳を疑った。信じられない。高校の頃からの夢であったし、もはや彼らのライヴはアメリカまで見に行くしかないと諦めていたほどだ。しかし現実となった。チケット発売日・・早朝、近くの店へ直行。すでに行列ができていた。こんなマイナーな店で本当にチケットが手に入るのだろうかと不安。目の前で完売なんてことには・・しかし数分後、無事チケットをゲット、アリーナ席ではなかったが、それでも感無量!公演は東京ドームのみ。当時サラリーマンだったぼくは、家庭の事情ということで上司を上手くだまくらかし(当時のMgrすみません)、シフトを調整。前日仕事を終え、少しでも費用を削減するために、夜行バスに乗っていざ東京へ!会社の入社式以来だ。バスの中では、いよいよ明日の夜にはあのストーンズと対面できると思うといてもたってもいられない。巷でもポカリスウェットのCMやニュースで話題になるなど盛り上がりを見せてきている。早朝東京着。まだ人けが無い。夜までが長すぎる。今のぼくの頭の中はストーンズ一色、別に行きたい所なんてないが、ただの時間つぶしと、東京見物でもしてみる。ようやく夕刻となり一路東京ドームのある水道橋へ「おお!ドームが見えてきた」これがあの読売巨人軍のホームグランド・・じぁなくってストーンズの公演会場だ!場内に入りまず驚いたのは舞台セットの凄さである。さすがは世界最高のロックバンド、かなりの大仕掛け。そして客席はこのバンドの歴史の長さを物語るかのごとくやたらと中年のサラリーマン風のおじさんの姿が目立つ。それに子供をだいて観戦?する奥さん。しかしこの年代の人達によってストーンズは支えられてきたのだ。彼らと共に青春時代を過ごしたという人も少なくはないはず。あのビートルズと並んで賞されてきたバンドゆえに、こういった人がいるのも当然である。・・・そうこうしているうちに場内が暗転。いよいよである。ついにである。奇妙な音と共に舞台セットが動き出し、観客をファンタジーな世界へと導いていく。そしていきなりのマグネシウムの爆発!歴史的瞬間である。StartMeUpのイントロと共にメンバーがその姿をついに現した。夢がかなった。場内割れんばかりの拍手、拍手。キ、キースがいるキース、キース。ロニーもいる。そしてチャーリー、ビル・・ついに会えた、長年の思いが実現した。感無量である、涙、涙である。続く2曲目はBitch、ここからはホーンセクションが参加。そして4曲目のHarlemShuffleからはバックコーラスも参加して20人近い大所帯となった。こういったコーラス、ホーンセクションの参加は最近の彼らの演奏スタイルである。この編成はミックのソロコンサートでなんとなく予想できたが・・やはり多くのサポーターを引き連れての演奏となった。ニューアルバムからはもちろん、定番以外の曲としてはRubyTuesday、これには涙。キースは期待を裏切らずHappyを披露。キース最大の見せ場、危なげな演奏がたまらない。コードを間違わないかと会場全体がハラハラと彼を見守る、しかしそんなところに彼の魅力がある。このような愛され方をされるミュージシャンが他にいるのだろうか。変わったところでは2000LightYearsFromHome。まさかの選曲に会場全体が意外!といった感じ。そして最後はJampingJackFlash。しかしキースの人気は凄い、終始「キース、キース」という叫び声が途絶えない。終演後やはりストーンズは、世界最強であることを確信した。このライヴの様子は後日テレビ放映されもう一度、細かいところまでチェックした。テレビでもあの興奮がよみがえった。
ビル・ワイマン、翌92年脱退。
Voodoo Lounge (1995)
二度目の来日。今回も東京ドーム。すでに家業を継いでいたので金銭的にも少し余裕、新幹線で上京した。チケットもあらかじめ購入してはいるもののダフ屋のおじさんから新たに購入し、グレードアップさせた。「最前列あるよ」・・とダフ屋のおじさん。そんなものあるはずがないし、あったとしてもうん十万はするだろう。おそらくブロックの最前列だろう。まあいいかとだまされたつもりで買ってみたが、思ったほど悪い席ではなかった。オープニングはNotFadeWayと一風変わったところからのスタート。内容的には前回の延長である。バンド構成もほとんど同じ。しかし今回はあのBeastOfBurdenを演ってくれた、これには涙。ストーンズで最も好きな曲の一つである。結婚式のキャンドル・サービスの時バックでかける予定にしていたが、何故か当日はカットされていた。前の席にいた一見銀行マンといった感じのおじさんがむちゃくちゃのっていたのが印象的。きっとストーンズと共に青春時代を謳歌したに違いない。
Bridges To Babylon (1998)
三度目の来日。ここまでくればもう常連である。今回は大阪ドーム。昼間は仕事をしてその後ライヴへ行く・・いたって健全。今回のライヴはこれまでの中では一番良かった。何故にそうなのか?今回ほどメンバー自身の演奏が全面に出てきているものは過去にはなかった。初回はストーンズがそこにいるとうだけで満足であったが、演奏の方はバックバンドに頼りすぎという感じ。しかし今回はあくまでもメンバー自身の演奏に重きを置き、バックバンドはサポートに徹している。あのキースとロニーのユニゾンも充分の堪能できた。ホーンセクションの登場する場面もかなり減っている。客席のど真ん中に特設ステージが設けられており、ライヴ半ばで移動。メンバーとベース・キーボードの6人だけが橋を渡り、そこで4曲程演奏した。この時演ったLikeA RollingStonには感激。他にもTimeIsOnMySideには涙。このような懐かしのナンバーに触れると、古き良き事代?を思い出してしまう。ちなみに今回のオープニンナンバーはSatisfaction、これにはまったく意表をつかれてしまった。アンコールでキースがタイガースの鉢巻きをして登場。何をしてもカッコイイ。
No Security(1999)
このツアーでの来日はなさそう。次に期待しよう。
以上まっちゃんがこよなく愛すストーンズのために一筆書いてみました。